3880 大王製紙
割高寄り- 配当利回り
- 1.44%
- 配当性向
- 26%
- DOE
- 1.00%
- 総合スコア
- 30.3pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
大王製紙(3880)はパルプ・紙の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3880 |
| 業種 | パルプ・紙 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.44% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 14.00円 |
| 総合判定 | 割高寄り |
| 総合スコア | 30.3 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 1年 |
| 配当性向 | 26.06% |
| PER / PBR | 19.00 / 0.69 |
| ROE | 3.61% |
| DOE(株主資本配当率) | 1.00%(業種中央値 2.04%) |
大王製紙はパルプ・紙に属する中型株で、時価総額は約1,725億円です。直近本決算のROEは3.61%で、パルプ・紙の中央値4.90%を下回ります。営業利益率は3.60%で、パルプ・紙の中央値3.60%とほぼ同じ水準です。自己資本比率は28.43%、フリーキャッシュフローは約124億円のプラスです。EPSは2013年3月期の126円から2026年3月期の54円へ減りました。
2. 配当の魅力
配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ます。下の表とグラフが手がかりです。
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 1.94% | 1.50% | 1.07% |
| 3年 | 1.94% | 1.56% | 1.18% |
| 1年 | 1.75% | 1.47% | 1.18% |
| 現在 | 1.44% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 10.50円 | 12.61% | 83円 |
| 18/03 | 10.50円 | 38.53% | 27円 |
| 19/03 | 10.50円 | 33.12% | 32円 |
| 20/03 | 13.50円 | 10.55% | 128円 |
| 21/03 | 15.50円 | 12.25% | 127円 |
| 22/03 | 22.00円 | 15.39% | 143円 |
| 23/03 | 16.00円 | —% | —円 |
| 24/03 | 16.00円 | 59.50% | 27円 |
| 25/03 | 14.00円 | —% | —円 |
| 26/03 | 14.00円 | 26.06% | 54円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは1.00%と低めです(業種中央値は2.04%)。自己資本に対する還元は薄く、配当を最優先にはしていません。利回りが高く見えても、ここは覚えておいてください。
いまの利回りは1.44%で、5年平均の1.50%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている状態ですね。ちなみに5年間の最高は1.94%でした。
直近1年の平均利回り(1.47%)は5年平均(1.50%)より低め。最近は株高で利回りが縮んでいる、と読めます。
2025年に減配があった点は要チェック。そこからの回復ぶりを棒グラフで確認してください。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは1.44%です。5年平均の1.50%/直近1年平均の1.47%をいずれも下回ります。過去5年のレンジは1.07%〜1.94%で、低い側にいます。
調整後の1株あたり配当は2001年3月期5円、2002年3月期8円、2003年3月期8円、2004年3月期8円、2005年3月期10円、2006年3月期10円、2007年3月期10円、2008年3月期10円、2009年3月期8円、2010年3月期8円、2011年3月期8円、2012年3月期8円、2013年3月期8円、2014年3月期8円、2015年3月期8円、2016年3月期10円、2017年3月期10円、2018年3月期10円、2019年3月期10円、2020年3月期14円、2021年3月期16円、2022年3月期22円、2023年3月期16円、2024年3月期16円、2025年3月期14円、2026年3月期14円と推移しました。連続増配は0年、非減配は1年です。直近の減配は2025年でした。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配のしにくさを示すDOE(純資産配当率)は1.00%です。パルプ・紙の中央値2.04%を下回ります。全国的な目安の2〜4%(中央値3%前後)は下回ります。配当性向は26.06%で、利益に対して余裕があります。
3. 業績と財務の安定性
配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 3.61% |
| ROA | 1.04% |
| DOE | 1.00% |
| 自己資本比率 | 28.43% |
| EPS / BPS | 54 / 1471 |
| 収益性スコア | 0.71 |
| 還元スコア | 0.68 |
| 割安スコア | 1.27 |
売上高成長率は-0.32%、EPS成長率は3.01%です。EPSは2013年3月期126円、2014年3月期52円、2015年3月期94円、2016年3月期100円、2017年3月期83円、2018年3月期27円、2019年3月期32円、2020年3月期128円、2021年3月期127円、2022年3月期143円、2024年3月期27円、2026年3月期54円と推移しました。ROEは3.61%で、パルプ・紙の中央値4.90%を下回ります。ROAは1.04%で、パルプ・紙の中央値2.58%を下回ります。営業利益率は3.60%で、パルプ・紙の中央値3.60%とほぼ同じ水準です。自己資本比率は28.43%、フリーキャッシュフローは約124億円のプラスです。
4. 割安度
PERは19.00倍、PBRは0.69倍です。PBRはパルプ・紙の中央値0.55倍を上回り、純資産に対しては高めの水準です。配当利回りは自社の5年平均と比べて0.96倍です。過去の自分と比べると利回りは低く、株価は高めの側にいます。割安スコアは1.27です(収益性スコア0.71・還元スコア0.68との対比)。スコアリングの判定根拠は「業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満」です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 974円(利回り1.44%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 933円(利回り1.50%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 722円(利回り1.94%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 1308円(利回り1.07%) |
いまの株価は933円(5年平均利回り水準)と1308円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約4.2%下がる計算です。
株価は933円(5年平均利回り水準)と1308円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。過去5年の利回りレンジの内側です。
5. 総合判断
総合判定: 割高寄り(スコア 30.3)
株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
△ DOE1%未満(還元の厚み薄い)
△ 直近3年内に減配
総合スコアは30.3点、判定は「売り妙味あり」です。注意点は「DOE1%未満(還元の厚み薄い);直近3年内に減配」です。
連続増配は0年、非減配は1年です。2025年に減配の履歴があります。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。異常値を検出しました(配当性向が前年比-33.4pt急変)。背景とリスクを確認してください。
6. よくある質問
大王製紙の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.44%で、過去5年平均の1.50%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約26%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2025年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

