3421 稲葉製作所
割高寄り- 配当利回り
- 2.51%
- 配当性向
- 44%
- DOE
- 1.54%
- 総合スコア
- 39.4pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
稲葉製作所(3421)は金属製品の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3421 |
| 業種 | 金属製品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.51% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 42.00円 |
| 総合判定 | 割高寄り |
| 総合スコア | 39.4 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 3年 |
| 配当性向 | 43.76% |
| PER / PBR | 18.63 / 0.64 |
| ROE | 3.53% |
| DOE(株主資本配当率) | 1.54%(業種中央値 1.78%) |
稲葉製作所は金属製品の中型株です。時価総額は約304億円。直近本決算のROEは3.53%で、金属製品の中央値5.35%を下回ります。営業利益率は4.45%で、金属製品の中央値5.29%を下回ります。自己資本比率は74.02%、フリーキャッシュフローは約11.3億円のプラスです。財務の土台は安定しています。EPSは2012年7月期の20円から2025年7月期の96円へ伸びました。
2. 配当の魅力
配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ます。下の表とグラフが手がかりです。
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 3.04% | 2.50% | 1.91% |
| 3年 | 2.99% | 2.50% | 1.92% |
| 1年 | 2.75% | 2.55% | 2.37% |
| 現在 | 2.51% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/07 | 24.00円 | 29.58% | 81円 |
| 17/07 | 26.00円 | 79.90% | 33円 |
| 18/07 | 26.00円 | 111.73% | 23円 |
| 19/07 | 26.00円 | 43.05% | 60円 |
| 20/07 | 26.00円 | 33.52% | 78円 |
| 21/07 | 32.00円 | 22.49% | 142円 |
| 22/07 | 26.00円 | 28.17% | 92円 |
| 23/07 | 36.00円 | 30.12% | 120円 |
| 24/07 | 37.00円 | 24.85% | 149円 |
| 25/07 | 42.00円 | 43.76% | 96円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは1.54%と控えめです(業種中央値は1.78%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。
いまの利回りは2.51%。5年平均の2.50%より高い位置にいます。線が上のほうにあるときは、過去の自分と比べて株価が安い局面です。ちなみに5年間の最高は3.04%でした。
直近1年の平均利回り(2.55%)が5年平均(2.50%)より高め。ここ1年は利回り的においしい時間帯が続いていたことになります。
3年連続で増配中。棒グラフが右肩上がりに伸びているのが分かります。この積み上げは配当株として素直に評価できるポイントです。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは2.51%です。5年平均の2.50%/直近1年平均の2.55%と近い水準です。過去5年のレンジは1.91%〜3.04%で、高い側にいます。
調整後の1株あたり配当は2001年7月期32円、2002年7月期32円、2003年7月期32円、2004年7月期32円、2005年7月期32円、2006年7月期32円、2007年7月期32円、2008年7月期32円、2009年7月期16円、2010年7月期16円、2011年7月期16円、2012年7月期16円、2013年7月期18円、2014年7月期20円、2015年7月期22円、2016年7月期24円、2017年7月期26円、2018年7月期26円、2019年7月期26円、2020年7月期26円、2021年7月期32円、2022年7月期26円、2023年7月期36円、2024年7月期37円、2025年7月期42円と推移しました。連続増配は3年、非減配は3年です。直近の減配は2022年でした。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配のしにくさを示すDOE(純資産配当率)は1.54%です。金属製品の中央値1.78%を下回ります。全国的な目安の2〜4%(中央値3%前後)は下回ります。配当性向は43.76%で、利益に見合った水準です。
3. 業績と財務の安定性
配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 3.53% |
| ROA | 2.60% |
| DOE | 1.54% |
| 自己資本比率 | 74.02% |
| EPS / BPS | 96 / 2772 |
| 収益性スコア | 0.75 |
| 還元スコア | 0.93 |
| 割安スコア | 1.41 |
売上高成長率は-1.20%、EPS成長率は-35.55%です。EPSは2012年7月期20円、2013年7月期75円、2014年7月期115円、2015年7月期54円、2016年7月期81円、2017年7月期33円、2018年7月期23円、2019年7月期60円、2020年7月期78円、2021年7月期142円、2022年7月期92円、2023年7月期120円、2024年7月期149円、2025年7月期96円と推移しました。ROEは3.53%で、金属製品の中央値5.35%を下回ります。ROAは2.60%で、金属製品の中央値3.45%を下回ります。営業利益率は4.45%で、金属製品の中央値5.29%を下回ります。自己資本比率は74.02%、フリーキャッシュフローは約11.3億円のプラスです。
4. 割安度
PERは18.63倍、PBRは0.64倍です。PBRは金属製品の中央値0.57倍を上回り、純資産に対しては高めの水準です。配当利回りは自社の5年平均と比べて1.00倍です。過去の自分とほぼ同じ利回り水準です。割安スコアは1.41です(収益性スコア0.75・還元スコア0.93との対比)。スコアリングの判定根拠は「業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満」です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1753円(利回り2.51%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1760円(利回り2.50%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1447円(利回り3.04%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2304円(利回り1.91%) |
いまの株価は1760円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価は1760円(利回りが5年平均に戻る水準)の下にあります。過去5年の利回りで見れば、株価は低い側です。
5. 総合判断
総合判定: 割高寄り(スコア 39.4)
株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 3年連続増配
総合スコアは39.4点、判定は「売り妙味あり」です。加点はつぎの点です。3年連続増配。
連続増配は3年、非減配は3年です。2022年に減配の履歴があります。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。異常値の検出はありません。
6. よくある質問
稲葉製作所の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.51%で、過去5年平均の2.50%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約44%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

