2281 プリマハム
- 配当利回り
- 3.29%
- 配当性向
- 88%
- DOE
- 3.30%
- 総合スコア
- 32.3pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2281 |
| 業種 | 食料品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.29% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 80.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 32.3 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 4年 |
| 配当性向 | 87.64% |
| PER / PBR | 29.90 / 1.13 |
| ROE | 3.52% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.30%(業種中央値 2.35%) |
プリマハムは食料品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約1,379億円、自己資本比率は54.1%で、財務の土台は厚めです。
収益力は業種の物差しに届いていません。ROEは3.52%(業種中央値6.67%)、営業利益率は1.92%(同3.89%)です。直近の売上高成長率は3.76%と伸びていますが、EPSは91.28円で前期の140.8円から35.2%減りました。
配当は1株80円を2期続けています。ただし配当性向は87.64%まで上がり、利益の大半を株主に回している状態です。私は、この配当が利益の裏付けをどこまで持つのかを、次章以降で数字から追います。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.18% | 3.33% | 2.40% |
| 3年 | 4.18% | 3.40% | 2.79% |
| 1年 | 3.62% | 3.20% | 2.79% |
| 現在 | 3.29% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 30.00円 | 15.09% | 199円 |
| 18/03 | 50.00円 | 24.17% | 207円 |
| 19/03 | 44.00円 | 26.70% | 165円 |
| 20/03 | 60.00円 | 34.17% | 176円 |
| 21/03 | 85.00円 | 30.15% | 282円 |
| 22/03 | 65.00円 | 33.61% | 193円 |
| 23/03 | 65.00円 | 72.50% | 90円 |
| 24/03 | 65.00円 | 43.62% | 149円 |
| 25/03 | 80.00円 | 56.82% | 141円 |
| 26/03 | 80.00円 | 87.64% | 91円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.30%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.35%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを折れ線で描き、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。線が水準線の上にあるほど、株価に対して配当が厚い時期を指します。プリマハムは2025年2月に3.84%まで上がった後、2026年2月に2.79%まで下がり、いまは3.29%で5年平均3.33%と近い位置にいます。
5年・3年・1年の期間ごとに、利回りの最大・平均・最小を棒で並べたグラフです。期間が短いほど、最近の水準が見えます。5年と3年の最大は同じ4.18%、1年では3.62%まで下がり、1年平均は3.20%、3年平均は3.40%でした。
年度ごとの1株配当を、分割調整後の金額で並べた棒グラフです。棒が右へ伸びていれば増配、途中で低くなれば減配を表します。プリマハムは2009年から2015年まで10円で、2021年に85円へ伸び、2022年に65円へ下がりました。2025年と2026年は80円です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.29%です。5年平均の3.33%とほぼ同じ水準で、5年の最大は4.18%、最小は2.40%でした。直近1年は2.79%から3.62%のあいだを動き、平均は3.20%です。
1株配当は2009年から2015年まで10円(分割調整後)で動かず、2021年に85円まで伸びました。2022年に65円へ下がり、その後2025年に80円へ戻しています。連続増配は0年、非減配は4年で、最後の減配は2022年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して何%を配当に回すかを示し、利益がぶれても減配しにくいかを測る指標)は3.30%で、業種中央値の2.35%を上回ります。全国の目安である2〜4%の範囲にも収まっており、純資産ベースで見た還元姿勢は手厚い側です。
気になるのは配当性向の動きです。前年の56.82%から87.64%へ30.8ポイント跳ね、異常値として検出されました。配当を据え置いたまま、EPSが下がったことが原因です。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 3.52% |
| ROA | 1.90% |
| DOE | 3.30% |
| 自己資本比率 | 54.10% |
| EPS / BPS | 91 / 2426 |
| 収益性スコア | 0.51 |
| 還元スコア | 0.83 |
| 割安スコア | 1.48 |
利益率の低さが目立ちます。ROEは3.52%で業種中央値6.67%の約半分、ROAは1.90%で中央値3.86%を下回り、営業利益率も1.92%と中央値3.89%に届きません。
EPSの推移を見ると、2021年に281.92円まで伸びた後、2023年に89.66円へ落ち、2024年は149.01円、2025年は140.8円、2026年は91.28円でした。利益の振れ幅が大きく、配当の原資も年ごとに変わります。
守りは堅い面もあります。自己資本比率は54.1%、フリーキャッシュフローは約59.9億円のプラスです。PBRは1.13倍で、業種中央値の1.13倍と並びます。
配当性向は2022年の33.61%から2023年に72.5%、2024年に43.62%、2025年に56.82%、2026年に87.64%と上下しました。利益が戻らなければ、80円の配当は利益で賄いきれなくなります。
4. 割安度
PERは29.9倍で、業種中央値15.21倍のおよそ2倍です。EPSが落ちた分、利益に対する株価は高く見えます。PBRは1.13倍で、中央値の1.13倍と同水準です。
利回りで比べると、いまの3.29%は5年平均3.33%の少し下、3年平均3.40%の下、1年平均3.20%の上に位置します。5年のレンジ(2.40%〜4.18%)の中では、中ほどからやや低い側です。
スコアの内訳では、割安スコアが1.479、自社利回り比が0.99でした。配当利回りは自社の過去平均とほぼ重なっています。一方でPERが業種中央値を大きく上回るため、利回りだけで割安と読むことはできません。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2433円(利回り3.29%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2402円(利回り3.33%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1914円(利回り4.18%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3333円(利回り2.40%) |
いまの株価は2402円(5年平均利回り水準)と3333円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約1.3%下がる計算です。
株価と、利回りが特定の水準に戻る株価を線で示したグラフです。年間配当80円を各利回りで割って求めます。現在の株価は2,433円で、5年平均利回りに戻る株価2,402.4円のすぐ上にあります。5年最大利回りに戻る株価は1,913.9円、5年最小利回りに戻る株価は3,333.3円です。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 32.3)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは32.3点、判定は「対象外」です。理由は配当性向が80%を超えていることです。
スコアを分けて見ます。還元スコアは0.826、割安スコアは1.479で、収益性スコアは0.505にとどまりました。DOEが2%以上かつ業種平均以上のため加点が付き、還元姿勢そのものは評価されています。
配当は2022年に85円から65円へ下がり、現在は80円まで戻りました。連続増配は0年、非減配は4年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当性向が前年比+30.8ポイントで急変した点は、リスクとして残ります。EPSが回復すれば性向は下がり、回復しなければ配当を支える余地が狭くなります。次の決算でEPSがどう動くかが、見るべき材料です。
6. よくある質問
プリマハムの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.29%で、過去5年平均の3.33%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約88%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

