2124 ジェイエイシーリクルートメント
中立- 配当利回り
- 5.48%
- 配当性向
- 68%
- DOE
- 25.73%
- 総合スコア
- 100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2124 |
| 業種 | サービス業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 5.48% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 36.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 100.0 |
| 連続増配 | 4年 |
| 非減配 | 4年 |
| 配当性向 | 67.95% |
| PER / PBR | 20.10 / 7.55 |
| ROE | 41.54% |
| DOE(株主資本配当率) | 25.73%(業種中央値 3.88%) |
企業概要
ジェイエイシーリクルートメント(2124)は、サービス業に分類される企業です。社名が示す通り、人材紹介を主軸に置いています。
時価総額は約1,763億円。決して小型株ではありません。私がまず目を引かれたのは、収益性の高さです。ROEは41.54%、ROAは27.19%に達します。どちらも一般的な上場企業の水準を大きく超えています(業種内での比較は次章で扱います)。
営業利益率も25.35%と高水準です。人手を介するビジネスでこの水準を保つのは、簡単ではありません。自己資本比率は72.33%。借入に頼らない財務体質がうかがえます。
成長面も見ておきましょう。売上高成長率は17.71%、EPS成長率は50.43%。あなたが配当株に成長性も求めるなら、この数字は無視できません。フリーキャッシュフローは7.89億円のプラスです。稼いだ利益が現金として手元に残っている、という状態です。
EPSは52.98円、BPSは141.07円。この2つの数字は、次章以降で配当や割安度を考えるときの土台になります。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.96% | 4.20% | 3.28% |
| 3年 | 5.84% | 4.05% | 3.28% |
| 1年 | 4.47% | 3.87% | 3.37% |
| 現在 | 5.48% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/12 | 7.50円 | 37.03% | 20円 |
| 17/12 | 12.50円 | 54.89% | 23円 |
| 18/12 | 16.25円 | 67.57% | 24円 |
| 19/12 | 20.00円 | 75.00% | 27円 |
| 20/12 | 20.00円 | 178.85% | 11円 |
| 21/12 | 18.25円 | 76.03% | 24円 |
| 22/12 | 20.00円 | 64.22% | 31円 |
| 23/12 | 22.50円 | —% | —円 |
| 24/12 | 26.00円 | 73.82% | 35円 |
| 25/12 | 36.00円 | 67.95% | 53円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは25.73%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
配当利回りの推移を追ったグラフです。線がグラフの上のほうにあるときは、株価が配当に対して割安な局面を意味します。直近の利回りは5.48%で、5年平均の4.20%を上回る水準にあります。過去5年の最高は5.96%、最低は3.28%でした。
5年・3年・1年それぞれの、利回りの最大・平均・最小を棒で比べたグラフです。直近1年の平均利回り(3.87%)は、5年平均(4.20%)よりやや低めです。株価が上がった分、利回りが縮んでいた時期があったことを示しています。
分割調整済みの年間配当を、年度ごとの棒グラフで示しています。2022年以降は4年連続で伸びており、2025年は36.0円まで積み上がりました。棒が途切れず右肩上がりに並んでいる点が、この銘柄の配当の特徴です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
配当利回りは今5.48%です。過去5年の平均(4.20%)より高い位置にあります。過去5年間で見ると、最高は5.96%、最低は3.28%でした。今の水準は、レンジの上のほうに位置します。
配当そのものの動きも良好です。2022年から2025年まで、4年連続で増配が続いています。同じ期間、減配は一度もありません(非減配年数も4年)。直近で減配があったのは2021年です。それ以降は右肩上がりの配当が続いています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当性向は67.95%。稼いだ利益の7割近くを配当に回している計算です。私はこの数字を見て、株主還元への意識の高さを感じました。
DOE(自己資本配当率)は25.73%。業種中央値の3.88%を大きく上回ります。全国的な目安は2~4%とされ、中央値はおおむね3%前後です。この会社のDOEは、その水準からかなり離れた位置にあります。高い数値そのものは還元姿勢の強さを表しますが、裏を返せば利益変動時にこの水準を保てるかという論点も生まれます。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 41.54% |
| ROA | 27.19% |
| DOE | 25.73% |
| 自己資本比率 | 72.33% |
| EPS / BPS | 53 / 141 |
| 収益性スコア | 5.03 |
| 還元スコア | 3.64 |
| 割安スコア | 3.00 |
業績と財務の安定性
ROEは41.54%。業種中央値の8.57%と比べると、5倍近い数字です。ROAも27.19%あり、こちらも業種中央値(4.31%)を大きく上回ります。資本をどれだけ効率よく使って利益を生んでいるか、という点で見ると、かなり際立った位置にいます。
営業利益率は25.35%。業種中央値は6.46%ですから、収益力の差は数字にはっきり表れています。人材を扱う事業でこの利益率を維持するのは、簡単な話ではありません。私はこの数字を見て、単なる規模の大きさではなく、事業モデルそのものの強さを感じました。
財務基盤も手堅いといえます。自己資本比率は72.33%。負債に依存しない経営が続いていることがうかがえます。フリーキャッシュフローは7.89億円のプラス。稼いだ利益が現金としてきちんと積み上がっている状態です。
一方で、株価指標には注意すべき点があります。PBRは7.55倍。業種中央値の1.57倍と比べると、かなり高い水準です。PERも20.1倍で、業種中央値の16.58倍を上回ります。高い収益性は株価にすでに織り込まれている、と読めます。
売上高成長率は17.71%、EPS成長率は50.43%。利益の伸びが売上の伸びを大きく上回っています。この差は、利益率の改善か、一時的な要因によるものかを、決算資料で確認する価値があります。
4. 割安度
割安度
株価指標を業種の中央値と比べると、割安とは言いにくい数字が並びます。PERは20.1倍。業種中央値の16.58倍より高めです。PBRは7.55倍で、業種中央値1.57倍との差はもっと大きくなります。
見る軸を変えると、印象は変わります。今の配当利回りは5.48%。自社の過去5年平均(4.20%)に対して1.3倍の水準にあります。利回りが自分の平均より高いということは、配当額に対して株価が相対的に低い位置にある、という意味です。
過去5年のレンジ(3.28%~5.96%)で見ても、今の5.48%はレンジの上寄りです。自社の過去の利回り水準と比べる限り、今の株価は割高な局面ではありません。
一方でPER・PBRという株価指標は、同業他社との比較です。収益性の高さ(ROE41.54%など)が株価にどれだけ織り込まれているかを表す数字であり、こちらは業種内で見て高い水準にあります。割安スコアは3.005で、総合スコアの中では低めの部類です。利回りで見た自社比較と、株価指標で見た同業比較、この両面を持つ銘柄です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1003円(利回り5.48%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1310円(利回り4.20%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 923円(利回り5.96%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 1677円(利回り3.28%) |
いまの株価は1310円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の推移と、配当利回りから逆算した価格の目安ラインを重ねたグラフです。現在の株価は1,003円で、5年平均利回りに戻る水準とされる1,309.5円を下回っています。ラインとの位置関係で、今の株価が過去の利回りレンジのどのあたりにあるかが分かります。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 100.0)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合判断
この銘柄の総合的な位置づけは「中立」です。収益性・還元姿勢・割安度、それぞれのスコアを個別に見ていくと、この判定の中身が見えてきます。
収益性スコアは5.026。ROEが10%を超える高収益企業として、加点対象になっています。実際のROEは41.54%ですから、収益力そのものは疑う余地がありません。還元スコアは3.638。4年連続の増配、利回り4%超え、そしてDOEが業種平均を上回っている点が評価されています。株主への還元姿勢は、数字の上でも一貫しています。
一方、割安スコアは3.005にとどまります。判定根拠には「割安感が乏しい」とはっきり書かれています。収益性と還元姿勢の高さに対して、株価がすでにそれを織り込んでいる、という構図です。自社の過去5年平均との比較(自社利回り比1.3)では相対的に高めの利回りにありますが、同業他社の株価指標と比べると割安とは言い切れません。
配当の連続性についても触れておきます。直近の減配は2021年で、それ以降は非減配・増配が4年続いています。過去16年分のデータの中で、この安定性は評価に値する材料です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
異常な数値は検出されていません。数字の上での歪みは見当たらず、収益性・還元・株価水準の3つの軸がそれぞれ独立に効いている、素直な「中立」判定だと私は捉えています。
6. よくある質問
ジェイエイシーリクルートメントの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは5.48%で、過去5年平均の4.20%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約68%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

