【16年連続増配】ロート製薬(4527)配当分析|利回り1.78%・16年連続増配

4527 ロート製薬

中立
配当利回り
1.78%
配当性向
30%
DOE
3.44%
総合スコア
100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4527
業種医薬品
配当利回り(株価ベース)1.78%
1株配当(最新期・分割調整済)46.00円
総合判定中立
総合スコア100.0
連続増配16年
非減配16年
配当性向30.35%
PER / PBR15.90 / 1.81
ROE11.40%
DOE(株主資本配当率)3.44%(業種中央値 2.88%)

ロート製薬は医薬品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約5,691億円で、2026年3月期の1株当たり利益(EPS)は151.56円でした。

収益の質は業種の中でも高い水準にあります。ROEは11.4%で、業種中央値の3.0%を大きく上回ります。営業利益率も12.0%あり、売上高は前期比で11.4%、EPSは12.0%伸びました。

財務の土台も厚く、自己資本比率は65.9%です。フリーキャッシュフローは約180億円のプラスで、配当を出す余力は数字に表れています。

配当は16年連続で増えています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年2.38%1.37%0.69%
3年2.38%1.58%0.72%
1年2.21%1.94%1.62%
現在1.78%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0310.50円23.88%44円
18/0311.00円26.98%41円
19/0312.50円29.07%43円
20/0313.00円19.24%68円
21/0313.50円19.08%71円
22/0318.00円19.54%92円
23/0322.00円27.68%79円
24/0327.00円19.91%136円
25/0336.00円26.59%135円
26/0346.00円30.35%152円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.44%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 5年最大 2.38 5年平均 1.37 5年最小 0.69 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 1.78

月ごとの配当利回りを線で追ったグラフで、線が高いほど株価が配当に対して低かった月です。ロート製薬は2025年5月に2.32%まで上がり、直近の2026年9月は1.78%。5年平均の1.37%より上に位置しています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 1.00 2.00 3.00 5年 最大: 2.38 2.38 5年 平均: 1.37 1.37 5年 最小: 0.69 0.69 5年 3年 最大: 2.38 2.38 3年 平均: 1.58 1.58 3年 最小: 0.72 0.72 3年 1年 最大: 2.21 2.21 1年 平均: 1.94 1.94 1年 最小: 1.62 1.62 1年 現在 1.78 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小の利回りを並べた棒グラフです。いまの1.78%は、5年平均1.37%より高く、直近1年の平均1.94%より低い位置にあります。1年の幅は1.62%から2.21%でした。

0.00 20.00 40.00 60.00 2017 2017年 10.50円 2018 2018年 11.00円 2019 2019年 12.50円 2020 2020年 13.00円 2021 2021年 13.50円 2022 2022年 18.00円 2023 2023年 22.00円 2024 2024年 27.00円 2025 2025年 36.00円 2026 2026年 46.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2017年の10.5円から2026年の46.0円まで、毎年棒が伸びています。16年連続増配という記録が、そのまま右肩上がりの形に出ています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは1.78%です。5年平均の1.37%を上回り、直近1年の平均1.94%は下回ります。5年間の最高は2.38%、最低は0.69%でした。

増配は16年続いています。最後の減配は2010年で、分割調整後の1株配当は4.0円まで下がりました。そこから2026年3月期の46.0円まで、毎年切り上げています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率)は3.44%です。純資産に対して毎年どれだけ配当を払っているかを示す指標で、利益が一時的に落ちても動きにくいため、減配しにくさの目安になります。業種中央値は2.88%、全国の目安は2〜4%(中央値3%前後)ですから、ロート製薬は目安の中ほどにあり、業種中央値よりは高い位置です。

配当性向は30.35%にとどまります。利益の約3割を配当に回し、残りは社内に残す形です。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE11.40%
ROA7.05%
DOE3.44%
自己資本比率65.91%
EPS / BPS152 / 1334
収益性スコア4.16
還元スコア1.10
割安スコア1.18

ROEは11.4%、ROAは7.05%です。業種中央値はそれぞれ3.0%と1.58%で、どちらも大きく上回ります。営業利益率は11.96%で、中央値2.83%の4倍を超えます。

成長も続いています。売上高は前期比11.4%増、EPSは12.0%増でした。EPSは2012年の34.8円から2026年の151.57円へ伸びており、配当の原資も同じ向きに育っています。

財務の厚みは自己資本比率65.9%に出ています。フリーキャッシュフローは約180億円のプラスです。

配当性向は2020年から2022年に19%台まで下がり、2026年は30.35%です。利益の伸びが配当の伸びを支えている形で、配当を利益から無理に捻出している様子は読み取れません。

4. 割安度

PERは15.9倍で、業種中央値の22.15倍より低めです。一方PBRは1.81倍で、中央値の1.11倍を上回ります。利益の面では軽く、資産の面では重いという、評価が割れた並びです。

配当利回りで見ると、現在の1.78%は5年平均1.37%より高い側にあります。ただし直近1年の平均1.94%と比べると、少し低い水準です。

株価は2,809円です。年間配当50円を前提に、利回りが5年平均の1.37%に戻る株価を計算すると3,649.6円で、現在値との差は29.9%になります。これは過去の利回りとの位置関係を示す数字で、売買を推奨するものではありません。

スコア上の割安スコアは1.175で、判定根拠は「割安感が乏しい」です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2809円(利回り1.78%)
5年平均利回りに戻る株価3650円(利回り1.37%)
5年最高利回り時の株価2101円(利回り2.38%)
5年最低利回り時の株価7246円(利回り0.69%)

いまの株価は3650円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 5年最低利回り水準 7,246 5年平均利回り水準 3,650 5年最高利回り水準 2,101 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,809

株価の推移と、利回りが過去平均に戻る株価の水準を重ねた折れ線です。現在の株価は2,809円で、利回りが5年平均1.37%に戻る3,649.6円とは29.9%の差があります。売買を推奨するものではなく、過去の利回りとの位置を見る目安です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 100.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は「中立」です。収益性スコア4.162が突出し、還元スコア1.098と割安スコア1.175が全体を抑えました。判定根拠の「割安感が乏しい」は、PERが15.9倍と業種中央値22.15倍を下回る一方で、PBRが1.81倍と中央値1.11倍を上回るという、評価の割れた並びの上に立っています。

配当の土台は厚めです。配当性向は2026年3月期で30.35%、2012年以降は19%台から30%台前半の範囲に収まり、DOEは3.44%で業種中央値2.88%を上回ります。自己資本比率65.9%、フリーキャッシュフロー約180億円のプラスも、配当を削る圧力が数字に出ていないことを示しています。

私が一点だけ気にしているのは、配当と利益の伸び方のずれです。分割調整後の1株配当は2024年27.0円、2025年36.0円、2026年46.0円と増えましたが、EPSは135.61円、135.39円、151.57円で、配当の伸びが利益の伸びを上回りました。配当性向が19.91%から26.59%、30.35%へ上がったのはこのためで、直近の増配は利益成長と配当に回す割合の引き上げ、その両方で賄われています。一方、EPSが92.12円から79.48円へ下がった2023年も配当は18.0円から22.0円へ増やしており、利益の一時的な落ち込みで配当を下げなかった実績はあります。

バリュートラップ(利回りの高さが業績悪化の裏返しになっている状態)の兆候は、このデータからは読み取れません。いまの利回り1.78%は5年平均1.37%より高いものの、株価が2023年9月の3,874.2円から2,809円へ下がる間に配当が増えた結果で、売上高は前期比11.4%増、EPSは12.0%増と業績は伸びています。注意項目は空欄で、異常値も検出されていません。

あなたがこの先追うべき数字は、配当性向です。最後の減配は2010年で、増配は16年続いています。この記録が続くかどうかは、利益の伸びが配当の伸びに追いつけるかにかかっています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

ロート製薬の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.78%で、過去5年平均の1.37%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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