【連続増配】ほくほく(8377)配当分析|利回り1.37%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ほくほくフィナンシャルグループ(8377)は北陸と北海道を地盤とする地方銀行持株会社です。配当の実額と利回りの位置を、まず数字で押さえます。

項目値
銘柄コード8377
業種銀行業
配当利回り(株価ベース)1.37%
1株配当(最新期・分割調整済)110.00円
総合判定中立
総合スコア51.5
連続増配4年
非減配5年
配当性向22.69%
PER / PBR12.03 / 0.97
ROE8.47%
DOE(株主資本配当率)1.83%(業種中央値 1.76%)

北陸銀行と北海道銀行を束ねる地銀グループ。2026年3月期はEPSが484円まで伸び、ROEは8.5%と銀行業の中央値5.9%を上回った。自己資本比率4.3%は銀行の総資産構成として標準的な水準で、他業種の数字と単純に並べて読むものではない。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・非減配の記録を追います。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年6.05%3.42%1.28%
3年6.05%2.70%1.28%
1年3.24%2.14%1.28%
現在1.37%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2017年3月期44.00円21.85%201円
2018年3月期44.00円29.45%149円
2019年3月期44.00円25.36%174円
2020年3月期40.00円28.02%143円
2021年3月期35.00円23.00%152円
2022年3月期35.00円23.73%147円
2023年3月期37.00円23.24%159円
2024年3月期40.00円22.60%177円
2025年3月期50.00円16.05%312円
2026年3月期110.00円22.69%485円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.83%と控えめです(業種中央値は1.76%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

いまの利回りは1.37%で、5年平均の3.42%を下回る。株価が買われて利回りが縮んだ状態で、線はレンジの下側にある。5年間の最高は6.05%だった。

直近1年の平均利回り2.14%は5年平均3.42%より低い。ここ1年は株高が続き、利回りが縮んできたことを示す。

分割調整後の1株配当は2021年35円から2026年110円へ。とくに直近2年(50円→110円)の増配幅が大きく、棒グラフの右端が跳ねている。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2026年3月期の1株配当は前期50円から110円へ引き上げ予想。分割調整後ベースで4年連続の増配となる。ただし株価が8,000円台まで買われたぶん、現在利回りは 1.37% にとどまる。5年平均3.42%、5年最高6.05%と比べると、いまは利回りが薄い局面。配当性向は22.7%で、利益に対する配当の重さはまだ軽い。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE8.47%
ROA0.35%
DOE1.83%
自己資本比率4.32%
EPS / BPS485 / 6042
収益性スコア1.32
還元スコア0.90
割安スコア1.31

ROE8.5%、PBRは0.97倍で純資産をわずかに下回る評価。PERは12倍。EPSは前期311円から484円へ拡大し、増配の原資は利益成長で説明がつく。配当性向22.7%は地銀のなかでも低めの部類にある。

4. 割安度

割安度の総合区分は中立。PBR0.97倍は銀行業の中央値0.73倍より高く、自社の過去利回りと比べても現在の1.37%は平均を大きく下回る。利回りが5年平均3.42%に戻るには、配当額が一定なら株価が約60%下がる計算になる。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価8041円(利回り1.37%)
5年平均利回りに戻る株価3216円(利回り3.42%)
5年最高利回り時の株価1818円(利回り6.05%)
5年最低利回り時の株価8594円(利回り1.28%)

いまの株価は3216円(5年平均利回り水準)と8594円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約60.0%下がる計算です。

株価8,041円は、3,216円(5年平均利回り水準)と8,593円(5年最低利回り水準)のあいだの上端寄りにある。過去5年の利回りで見れば高い側。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 51.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 3年連続増配

総合スコアは51.5、区分は中立。ROEの高さと4年連続増配は評価材料、株価上昇で薄れた利回りは注意材料。数字の意味は下の判定ボックスも参照。

6. よくある質問

ほくほくフィナンシャルグループの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.37%で、過去5年平均の3.42%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約23%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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