2181 パーソルホールディングス
中立- 配当利回り
- 3.86%
- 配当性向
- 59%
- DOE
- 12.94%
- 総合スコア
- 85.7pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2181 |
| 業種 | サービス業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.86% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 11.50円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 85.7 |
| 連続増配 | 5年 |
| 非減配 | 5年 |
| 配当性向 | 59.22% |
| PER / PBR | 11.90 / 2.35 |
| ROE | 20.87% |
| DOE(株主資本配当率) | 12.94%(業種中央値 3.88%) |
企業概要
パーソルホールディングスは、東証プライムに上場するサービス業の一社です。私がまず目を引かれたのは、収益性の高さです。ROEは20.87%に達し、株主資本を効率よく使って利益を積み上げています。
規模感で見ると、時価総額はおよそ5,265億円。小型株ではありません。直近期のEPSは19.42円で、前期からの伸び率は20.10%。売上の伸びは7.21%にとどまり、利益の伸びが売上の伸びを大きく上回っています。売上増加以上に、収益効率が改善している構図が見えます。
自己資本比率は35.37%。財務レバレッジをある程度利かせながら事業を回している構造です。あなたがこの銘柄を検討するなら、まず押さえておきたいのは「高ROE・中程度の自己資本比率」というこの組み合わせでしょう。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.35% | 3.61% | 1.35% |
| 3年 | 5.35% | 4.33% | 3.59% |
| 1年 | 5.25% | 4.51% | 3.86% |
| 現在 | 3.86% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 1.70円 | 22.39% | 8円 |
| 18/03 | 1.90円 | 57.09% | 3円 |
| 19/03 | 2.50円 | 23.95% | 10円 |
| 20/03 | 3.00円 | 91.58% | 3円 |
| 21/03 | 2.60円 | 37.88% | 7円 |
| 22/03 | 4.20円 | 30.69% | 14円 |
| 23/03 | 6.10円 | —% | —円 |
| 24/03 | 8.60円 | 76.38% | 11円 |
| 25/03 | 9.50円 | 58.75% | 16円 |
| 26/03 | 11.50円 | 59.22% | 19円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは12.94%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
このグラフは、月ごとの配当利回りの動きを折れ線で示し、過去5年の最大・平均・最小を横線で重ねています。線が上にあるほど、株価に対して配当が相対的に大きい状態です。いまの利回り3.86%は5年平均の3.61%より高く、2026年3月の4.98%から緩やかに下がってきた形が読み取れます。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を棒で並べたグラフです。期間を短く取るほど、平均や最小が切り上がっていく様子が見えます。1年平均は4.51%、3年平均は4.33%、5年平均は3.61%。直近になるほど利回りの底上げが進んできたことが分かります。
年度ごとの分割調整後配当を棒グラフにしたものです。2017年の1.7円から2026年の11.5円まで、棒が途切れず右肩上がりに伸びています。5年連続増配という記録が、そのままグラフの形になって表れています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
現在の配当利回りは3.86%です。過去5年平均は3.61%ですから、平均より高い水準にいます。直近1年で見ると、最低3.86%・最高5.25%・平均4.51%というレンジで動いてきました。今の水準は、この1年の中では下限に近い位置にあります。
増配の実績も見ておきましょう。5年連続で増配しており、非減配年数も同じく5年です。直近の減配は2021年で、そこから一度も配当を下げていません。分割調整後の配当は2017年の1.7円から2026年には11.5円まで伸びました。
配当性向は59.22%。利益の6割弱を配当に回している計算です。無理をして水準を維持しているわけではなく、利益成長に見合った範囲での増配だと読み取れます。
DOE(自己資本配当率)は12.94%。業種中央値の3.88%を大きく上回り、全国的な目安とされる2〜4%のレンジからも突き抜けた水準です。自己資本に対してこれだけ厚く配当を割り当てている会社は、減配への耐性という観点でも評価しやすい部類に入ります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 20.87% |
| ROA | 6.88% |
| DOE | 12.94% |
| 自己資本比率 | 35.37% |
| EPS / BPS | 19 / 98 |
| 収益性スコア | 1.56 |
| 還元スコア | 2.08 |
| 割安スコア | 1.12 |
業績と財務の安定性
収益性の指標を並べると、この会社の強みがはっきり見えます。ROEは20.87%で、業種中央値8.57%の倍以上です。ROAも6.88%で、業種中央値4.31%を上回ります。株主資本・総資産のどちらを基準にしても、効率よく利益を生み出しています。
一方で、営業利益率は4.275%。業種中央値6.46%を下回ります。ROEやROAの高さに比べると、この数字だけは見劣りします。利益率そのものより、資本の回転や財務レバレッジが収益性を押し上げている構造だと考えられます。
財務面では、自己資本比率が35.37%。極端に低いわけではありませんが、余裕たっぷりとも言えません。フリーキャッシュフローは431億円のプラスで、本業でしっかり現金を稼げている裏付けになります。
売上成長率は7.21%、EPS成長率は20.10%。利益の伸びが売上の伸びを大きく上回り、この差がROEの高さにもつながっています。この収益構造がどこまで続くかは、営業利益率の低さとあわせて見ておく価値があります。
4. 割安度
割安度
PERは11.9倍です。業種中央値16.0倍と比べると、利益に対する株価の倍率は低めに出ています。
一方でPBRは2.35倍。業種中央値1.57倍より高い倍率です。純資産を基準にすると、評価はむしろ高い側にあります。PERとPBRでこれだけ差が出るのは、ROEの高さが理由です。利益を効率よく生む会社ほど、純資産一単位あたりの株価評価も上がりやすくなります。
配当利回りは現在3.86%。5年平均3.61%よりは高いものの、直近1年のレンジ(3.86%〜5.25%)では下限にあたります。割安スコアは1.118で、判定根拠にも「割安感が乏しい」と記されています。複数の指標を重ね合わせると、突出して割安とは言えない位置づけです。
利益面の倍率と資産面の倍率で評価が分かれる銘柄です。どちらか一方の指標だけで判断すると、見え方が変わってしまう点には注意が必要でしょう。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 298円(利回り3.86%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 319円(利回り3.61%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 215円(利回り5.35%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 852円(利回り1.35%) |
いまの株価は319円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
このグラフは株価の推移に、配当利回りが過去の水準へ戻る株価ラインを重ねたものです。現在の株価298.1円は、5年平均利回りに戻るとされる318.6円まで6.9%届いていません。売買を推奨するものではなく、利回りの観点から株価水準を捉えるための目安として見てください。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 85.7)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合判断
総合スコアは85.7点、判定は中立です。加点材料は4つ。ROE10%以上の高い収益性、5年連続の増配、利回り3%以上、そしてDOEが2%以上かつ業種平均を上回る還元姿勢の良さです。今回、特筆すべき注意材料は見当たりませんでした。
内訳を見ると、還元スコアが2.076で最も高く、収益性スコアも1.564で健闘しています。一方で割安スコアは1.118にとどまり、ここが総合評価を中立に押しとどめている要因です。自社利回り比は1.07。自社の過去の利回り水準と比べても、今がとりわけ割安な局面というわけではありません。
配当実績では、17年間のうち5年連続増配・5年連続非減配という記録が残っています。直近の減配は2021年で、そこから一度も配当を下げていません。収益性と還元姿勢の両方が評価される一方、株価の割安さという点では平均的な水準にとどまる。これが今回の判定の骨格です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
パーソルホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.86%で、過去5年平均の3.61%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約59%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

