4204 積水化学工業
中立- 配当利回り
- 3.18%
- 配当性向
- 44%
- DOE
- 3.85%
- 総合スコア
- 64.5pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4204 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.18% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 80.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 64.5 |
| 連続増配 | 16年 |
| 非減配 | 17年 |
| 配当性向 | 43.79% |
| PER / PBR | 14.27 / 1.24 |
| ROE | 8.76% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.85%(業種中央値 2.48%) |
積水化学工業は化学業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約1兆572億円、直近の最新会計年度は2026年度にあたります。
収益性を見ると、ROEは8.76%、営業利益率は8.13%です。どちらも化学業種の中央値(ROE 6.49%、営業利益率6.83%)を上回っています。自己資本比率は61.71%と厚く、財務の土台は安定しています。
私が注目するのは、配当を長く積み上げてきた履歴です。26年分のデータの中で、減配は2009年が最後でした。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.58% | 3.51% | 2.70% |
| 3年 | 4.53% | 3.45% | 2.70% |
| 1年 | 3.60% | 3.12% | 2.70% |
| 現在 | 3.18% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 35.00円 | 27.75% | 126円 |
| 18/03 | 40.00円 | 29.90% | 134円 |
| 19/03 | 44.00円 | 31.04% | 142円 |
| 20/03 | 46.00円 | 35.71% | 129円 |
| 21/03 | 47.00円 | 51.13% | 92円 |
| 22/03 | 49.00円 | 58.92% | 83円 |
| 23/03 | 59.00円 | 37.06% | 159円 |
| 24/03 | 74.00円 | 40.33% | 183円 |
| 25/03 | 79.00円 | 40.32% | 196円 |
| 26/03 | 80.00円 | 43.79% | 183円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.85%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、株価が上がると下がり、下がると上がります。この銘柄の現在値は3.18%で、5年平均3.51%を下回っています。5年間では最高4.58%、最低2.7%の範囲で動いてきました。
5年・3年・1年の各期間について、最大・平均・最小の利回りを並べた棒グラフです。期間が短いほど平均は下がり、5年平均3.51%、3年平均3.45%、1年平均3.12%になっています。現在値の3.18%は1年平均に近い位置です。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2017年度の35円から2026年度の80円まで、10年分が右肩上がりに伸びています。16年連続で増配を続けていることが、棒の高さの推移から読み取れます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.18%です。5年平均の3.51%を下回り、5年間の範囲は最低2.7%から最高4.58%に収まっています。直近1年の平均は3.12%で、現在値はこれをやや上回る位置です。
増配は16年連続、減配のない年数は17年に達します。最後に減配したのは2009年で、年間配当は15円から10円へ下がりました。その後は増配を重ね、2026年度は80円です。2012年度の15円と比べると、配当の水準は大きく切り上がっています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率、純資産に対してどれだけ配当を出しているかを示す指標)は3.85%です。化学業種の中央値2.48%を上回り、全国目安の2〜4%でも上寄りに入ります。配当性向は43.79%で、利益の半分以上は社内に残している計算です。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.76% |
| ROA | 5.26% |
| DOE | 3.85% |
| 自己資本比率 | 61.71% |
| EPS / BPS | 183 / 2108 |
| 収益性スコア | 1.29 |
| 還元スコア | 1.28 |
| 割安スコア | 1.30 |
ROEは8.76%、ROAは5.26%、営業利益率は8.13%です。業種中央値はそれぞれ6.49%、3.94%、6.83%なので、3指標とも上回ります。自己資本比率61.71%も含め、収益力と財務の厚みは両立しています。
足元の伸びは落ち着いています。売上高成長率は0.89%、EPS成長率はマイナス6.75%です。EPSは2025年度の195.93円から2026年度は182.69円へ下がりました。
配当性向は2022年度の58.92%から、2023年度に37.06%まで下がり、2026年度は43.79%です。EPSが減る局面でも増配を続けたため、性向は小幅に上がっています。フリーキャッシュフローは約92億円のプラスです。
4. 割安度
PERは14.27倍で、業種中央値の13.44倍をわずかに上回ります。PBRは1.24倍で、中央値の0.80倍より高い水準です。
配当利回りは3.18%で、5年平均3.51%との比は0.91です。自社の過去と比べると、利回りはやや低めの位置にあります。判定根拠にも「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」と記録されています。
一方で、収益性スコアは1.292、還元スコアは1.278、割安スコアは1.304と、3つとも1を超えています。割安度の区分は「中立」です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2512円(利回り3.18%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2279円(利回り3.51%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1747円(利回り4.58%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2963円(利回り2.70%) |
いまの株価は2279円(5年平均利回り水準)と2963円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約9.3%下がる計算です。
現在の株価2,512.5円を、過去の利回り水準に戻ったと仮定した株価の線と比べるグラフです。5年平均利回りに戻る株価は2,279.2円、5年最低利回りに戻る株価は2,963.0円で、現在値はこの間にあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 64.5)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは64.5点、判定は「中立」です。加点には、10年連続増配、利回り3%以上、DOE 2%以上かつ業種平均以上の3項目が入りました。注意事項はなく、異常値も検出されていません。
この銘柄の特徴は、配当の継続性と、現在の利回り水準が別の軸で評価されている点です。増配は16年連続、減配のない年数は17年で、最後の減配は2009年でした。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
利回りは3.18%で、自社の5年平均3.51%を下回ります。基礎スコアは1.109にとどまり、これが総合スコアを抑えています。私は、配当の実績を確かめたい人にとっては履歴が材料になり、過去平均との比較を重くみる人にとっては現在の利回りが物足りない、という二面を持つ銘柄だと読みます。スコアは売買の推奨ではなく、公開データを一定のルールで整理した結果です。
6. よくある質問
積水化学工業の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.18%で、過去5年平均の3.51%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また17年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約44%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

