【配当分析】NIPPONEXPRESS(9147)配当分析|利回り1.79%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)は日本通運を中核とする陸運業。配当の実像を数字で押さえる。

項目値
銘柄コード9147
業種陸運業
配当利回り(株価ベース)1.79%
1株配当(最新期・分割調整済)100.00円
総合判定中立
総合スコア31.8
連続増配0年
非減配1年
配当性向71.67%
PER / PBR310.60 / 0.98
ROE0.32%
DOE(株主資本配当率)3.04%(業種中央値 1.74%)

時価総額は約8144億円。自己資本比率は34.4%で、陸運のなかでは軽くはない負債を抱える。フリーキャッシュフローは2054億円と厚い一方、今期の営業利益率は2.0%(業種中央値6.2%)にとどまった。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・減配の記録をそのまま確認する。

期間最大平均最小
5年7.25%4.36%1.79%
3年4.95%3.64%1.79%
1年3.39%2.68%1.79%
現在1.79%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2023年3月期133.33円71.67%186円
2024年3月期100.00円—%—円
2025年3月期100.00円—%—円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.04%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は1.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.79%で、5年平均4.36%を大きく下回る。線が下側にあるのは、過去の自分と比べて株価が高い局面だ。5年間の最高は7.25%、最低はこの1.79%だった。

直近1年の平均利回り2.68%は、3年平均3.64%・5年平均4.36%より低い。利回りは年を追って下がってきた。

分割調整後の配当は133円(2023年)から100円(2024年)へ下がり、その後は100円で横ばい。棒グラフは右肩上がりではなく、減配のあとに水平が続く形になっている。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

年間配当は1株100円、利回りは1.79%。これは過去5年の最低水準(5年平均は4.36%、最高は7.25%)にあたる。分割調整後の配当は2023年の133円から2024年に100円へ引き下げられ、2025年も100円で据え置かれた。連続増配は0年、直近3年内に減配の記録がある。配当性向は71.7%と高い。

3. 業績と財務の安定性

配当の支払い余力と、今期の収益の落ち込みを見る。

指標値
ROE0.32%
ROA0.11%
DOE3.04%
自己資本比率34.35%
EPS / BPS11 / 3421
収益性スコア0.13
還元スコア1.16
割安スコア1.02

今期のEPSは10.79円と大きく落ち込み(前期比-91%)、PERは310倍まで開いた。ROEは0.32%、ROAは0.11%。売上は前期比ほぼ横ばい(-0.1%)で、利益の急減が数字を歪めている。この落ち込みが一時的かどうかは、本レポートの指標だけでは判断できない。DOEは3.04%と業種中央値1.74%を上回り、純資産に対する還元姿勢自体は保たれている。

4. 割安度

PERは利益急減で310倍と機能しにくく、PBRは0.98倍で純資産をわずかに下回る。配当利回り1.79%は5年平均4.36%を大きく下回り、自社の過去水準に照らせば株価は高い側にある。利回りが5年平均に戻るには株価が約58.9%下がる計算。総合の割安度区分は中立。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価5575円(利回り1.79%)
5年平均利回りに戻る株価2294円(利回り4.36%)
5年最高利回り時の株価1379円(利回り7.25%)
5年最低利回り時の株価5587円(利回り1.79%)

いまの株価は2294円(5年平均利回り水準)と5587円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約58.9%下がる計算です。

現在の株価5575円は、利回りが5年平均に戻る2294円を大きく上回る。過去5年の利回りで見れば株価は高い側。これは売買を推奨するものではなく、過去水準との位置関係を示す事実だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 31.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超
△ 直近3年内に減配

総合判定は中立(スコア31.8)。DOEの厚さが加点、配当性向70%超と直近の減配が注意点として並ぶ。利益が今期に大きく縮んだため収益性指標は業種平均を下回り、利回りも自社の過去平均より低い。配当の水準そのものは100円で維持されているが、支払い余力は利益の回復にかかっている。

6. よくある質問

NIPPONEXPRESSホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.79%で、過去5年平均の4.36%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約72%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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