4528 小野薬品工業
中立- 配当利回り
- 3.41%
- 配当性向
- 54%
- DOE
- 4.49%
- 総合スコア
- 100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4528 |
| 業種 | 医薬品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.41% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 80.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 100.0 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 17年 |
| 配当性向 | 53.88% |
| PER / PBR | 16.90 / 1.39 |
| ROE | 8.54% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.49%(業種中央値 2.88%) |
小野薬品工業は医薬品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約1兆2,515億円で、直近の配当利回りは3.41%、PERは16.9倍、PBRは1.39倍になります。
収益の質は業種の中で高い位置にあります。営業利益率は17.88%で、業種中央値の2.83%を大きく上回ります。自己資本比率は76.88%あり、財務の土台は厚めです。
直近の1株当たり配当は80円で、2024年度から3期続けて同額です。EPSは148.49円、BPSは1,810.44円でした。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.73% | 3.58% | 2.08% |
| 3年 | 5.73% | 4.17% | 3.09% |
| 1年 | 4.89% | 3.61% | 3.09% |
| 現在 | 3.41% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 40.00円 | 38.00% | 105円 |
| 18/03 | 45.00円 | 46.39% | 97円 |
| 19/03 | 45.00円 | 44.89% | 100円 |
| 20/03 | 45.00円 | 37.98% | 118円 |
| 21/03 | 45.00円 | 33.09% | 136円 |
| 22/03 | 56.00円 | 34.53% | 162円 |
| 23/03 | 70.00円 | 30.32% | 231円 |
| 24/03 | 80.00円 | 30.01% | 267円 |
| 25/03 | 80.00円 | 75.08% | 107円 |
| 26/03 | 80.00円 | 53.88% | 148円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.49%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの利回りを折れ線で追い、5年の最大・平均・最小の水準線と見比べるグラフです。利回りは2021年9月の2.58%から上がり、2025年6月に5.43%まで達しました。その後は低下して、いまは3.41%と5年平均の3.58%を下回っています。
5年・3年・1年それぞれの最大、平均、最小を並べた棒グラフです。平均は3年が4.17%、1年が3.61%、5年が3.58%で、現在の3.41%はどの期間の平均よりも低い位置にあります。最小は3年・1年とも3.09%でした。
年度ごとの1株当たり配当を、株式分割を調整した値で並べています。2017年度の40円から2024年度の80円まで、7年で2倍になりました。2024年度以降は3期連続で80円と横ばいです。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの利回りは3.41%です。5年平均の3.58%はわずかに下回り、1年平均の3.61%、3年平均の4.17%も下回ります。5年の最高は5.73%、最低は2.08%で、現在地は中ほどより少し低い側です。
減配は2009年が最後で、以降は17年間、配当を減らしていません。ただし連続増配の年数は0年です。2024年度に80円へ上げて以降、3期は据え置きになっています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配しにくさを見るDOE(株主資本配当率)は4.49%です。業種中央値は2.88%、全国の目安は2〜4%ですから、目安の上限を超えています。純資産に対して厚く配当を払う設計で、配当性向は53.88%です。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.54% |
| ROA | 6.31% |
| DOE | 4.49% |
| 自己資本比率 | 76.88% |
| EPS / BPS | 148 / 1810 |
| 収益性スコア | 4.39 |
| 還元スコア | 1.24 |
| 割安スコア | 1.01 |
ROEは8.54%で、業種中央値3.00%の約3倍です。ROAは6.31%(中央値1.58%)、営業利益率は17.88%(中央値2.83%)と、どの収益指標も業種水準を上回ります。
成長の数字は直近1年でそろっています。売上高成長率は5.94%、EPS成長率は39.36%でした。ただしEPSの流れは一直線ではなく、2024年度の266.58円から2025年度は106.55円へ下がり、2026年度に148.48円まで戻した形です。
配当性向もこの動きに連動しました。2024年度の30.01%が2025年度に75.08%へ跳ね上がり、2026年度は53.88%に落ち着いています。利益が落ちた年も配当は80円のまま維持されたため、性向だけが上振れしました。
自己資本比率は76.88%、フリーキャッシュフローは約970億円です。配当を続けるための体力は、数字の上では十分に見えます。
4. 割安度
PERは16.9倍で、業種中央値の22.15倍より低い水準です。一方でPBRは1.39倍と、業種中央値の1.11倍を上回ります。利益の面では低め、資産の面では高めという、評価の割れ方をしています。
利回りで測ると位置は明確です。現在の3.41%は5年平均3.58%の0.95倍にあたり、自社の平均よりやや低い利回りです。2024年から2025年にかけて5%台まで上昇した利回りは、株価の回復とともに3%台へ戻ってきました。
スコア上の判定は「中立」で、判定根拠にも「割安感が乏しい」と記載されています。割安スコアは1.008でした。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2346円(利回り3.41%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2235円(利回り3.58%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1396円(利回り5.73%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3846円(利回り2.08%) |
いまの株価は2235円(5年平均利回り水準)と3846円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約4.8%下がる計算です。
年間配当80円を、過去5年の利回り水準で割り戻した株価を示すグラフです。5年平均の利回りに対応する株価は2,234.6円、5年最低の利回りに対応する株価は3,846.2円、5年最高の利回りに対応する株価は1,396.2円になります。現在の2,346.5円は2,234.6円より4.8%高く、3,846.2円よりは低い位置です。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 100.0)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 10年以上非減配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
判定は「中立」です。収益性スコアは4.387と高く、還元スコアは1.24、割安スコアは1.008でした。収益力は業種の上位に位置し、利回りの面では自社平均を下回っています。
加点は3点あります。10年以上の非減配、利回り3%以上、そしてDOE2%以上かつ業種平均以上です。注意事項は付いていません。異常値も検出されていません。
見るべき点は2つに絞れます。1つは、配当が2024年度から80円で止まっていること。連続増配年数は0年で、増配の勢いより維持の安定が特徴です。もう1つは、EPSが2024年度の266.58円から2026年度の148.48円へ下がったことで、配当性向が53.88%まで上がった点です。今後の利益の戻り方が、配当の余力を左右します。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
小野薬品工業の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.41%で、過去5年平均の3.58%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約54%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

