【高配当】野村(8604)配当分析|利回り3.25%・業績連動配当

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

野村ホールディングス(8604)は証券・商品先物取引業の企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目値
銘柄コード8604
業種証券,商品先物取引業
配当利回り(株価ベース)3.25%
1株配当(最新期・分割調整済)51.00円
総合判定中立
総合スコア41.8
連続増配0年
非減配0年
配当性向41.44%
PER / PBR9.78 / 0.94
ROE9.74%
DOE(株主資本配当率)3.86%(業種中央値 5.32%)

野村ホールディングス(8604)は国内最大手の証券・投資銀行グループです。時価総額は約3.7兆円。市況次第で収益が振れやすく、配当も業績連動で年ごとに動きます。

2. 配当の魅力

利回りと配当の推移、減配の有無を確認します。

期間最大平均最小
5年9.66%4.99%2.63%
3年9.66%5.29%2.63%
1年5.42%4.21%3.14%
現在3.25%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期22.00円47.13%47円
2023年3月期17.00円55.09%31円
2024年3月期23.00円41.84%55円
2025年3月期57.00円49.44%115円
2026年3月期51.00円41.44%123円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.86%(業種中央値は5.32%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

現在の利回りは3.25%で、5年平均の4.99%を下回っています。5年間の最高は9.66%と、振れ幅の大きさが目立ちます。

直近1年の平均利回りは4.21%で、5年平均の4.99%より低めです。

1株配当(分割調整済み)の推移です。業績連動のため年ごとの上下が大きく、2026年は減配見込みです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当(分割調整後)は2025年の57円から2026年予想は51円へ下がる見込みで、直近で減配となります。業績連動の配当方針のため、増配・非減配の記録は続いていません。現在の利回りは3.25%で、5年平均の4.99%を下回ります。5年レンジは2.63%〜9.66%と、証券業らしく振れ幅が大きいのが特徴です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標値
ROE9.74%
ROA0.58%
DOE3.86%
自己資本比率6.15%
EPS / BPS123 / 1278
収益性スコア0.72
還元スコア0.86
割安スコア0.97

ROEは9.7%で業種中央値(9.2%)並みです。証券業は自己資本比率(6.2%)やフリーキャッシュフローが事業構造上マイナス・低位に出るため、他業種と同じ物差しでは測れません。配当性向は41%です。DOEは3.9%で業種中央値(5.3%)を下回ります。利益・配当ともに市況の影響を受けやすい業態です。

4. 割安度

PBRは0.94倍で業種中央値(0.98倍)並み、PERは9.8倍です。自社の過去利回り比(sy)は0.65で、5年平均より低い利回り水準にあります。割安度の区分は中立です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1571円(利回り3.25%)
5年平均利回りに戻る株価1022円(利回り4.99%)
5年最高利回り時の株価528円(利回り9.66%)
5年最低利回り時の株価1939円(利回り2.63%)

いまの株価は1022円(5年平均利回り水準)と1939円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約34.9%下がる計算です。

現在の利回り3.25%が5年平均の4.99%に戻るには、配当51円のまま株価が約35%下がる計算です。証券業は利回りの振れが大きい点に留意します。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 41.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ 利回り3%以上
△ 直近3年内に減配

総合判定は中立です。ROEは業種平均並み、株価指標は市場並みの評価です。ただし配当は業績連動で、2026年は減配見込み。利回りも5年平均を下回っており、配当の安定を重視するなら市況による変動の大きさを踏まえる必要があります。

6. よくある質問

野村ホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.25%で、過去5年平均の4.99%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2026年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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