【15年連続非減配】ENEOSホールディングス(5020)配当分析|利回り2.45%・2年連続増配

5020 ENEOSホールディングス

割高寄り
配当利回り
2.45%
配当性向
35%
DOE
3.08%
総合スコア
46.4pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード5020
業種石油・石炭製品
配当利回り(株価ベース)2.45%
1株配当(最新期・分割調整済)34.00円
総合判定割高寄り
総合スコア46.4
連続増配2年
非減配15年
配当性向35.35%
PER / PBR14.67 / 1.13
ROE8.00%
DOE(株主資本配当率)3.08%(業種中央値 2.86%)

ENEOSホールディングスは石油・石炭製品に分類される企業で、決算は3月です。時価総額は約3.82兆円で、東証の中でも大きな部類に入ります。

最新の2026年度は、1株利益(EPS)が96.18円、1株純資産(BPS)が1,252.75円でした。EPSは前年から20.3%増えた一方、売上高は4.5%減っています。

自己資本比率は37.05%、フリーキャッシュフロー(本業で稼いだ現金から投資を引いた残り)は約3,680億円です。数字だけを並べると、規模は大きく、財務に急な傷みは見えません。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.20%4.26%2.26%
3年5.78%3.58%2.26%
1年3.82%2.83%2.26%
現在2.45%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0316.00円26.52%60円
18/0319.00円17.94%106円
19/0321.00円22.02%95円
20/0322.00円—%—円
21/0322.00円62.01%35円
22/0322.00円13.15%167円
23/0322.00円47.24%47円
24/0322.00円23.00%96円
25/0326.00円32.52%80円
26/0334.00円35.35%96円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.08%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.86%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 5年最大 6.20 5年平均 4.26 5年最小 2.26 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2.45

折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線が5年の最大・平均・最小を示します。この銘柄は2021年11月の6.20%から下がり続け、2026年9月は2.45%でした。株価の上昇に配当の伸びが追いついていない形です。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.20 6.20 5年 平均: 4.26 4.26 5年 最小: 2.26 2.26 5年 3年 最大: 5.78 5.78 3年 平均: 3.58 3.58 3年 最小: 2.26 2.26 3年 1年 最大: 3.82 3.82 1年 平均: 2.83 2.83 1年 最小: 2.26 2.26 1年 現在 2.45 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べた棒です。平均は5年で4.26%、3年で3.58%、1年で2.83%と、期間が短いほど低くなります。いまの2.45%は、どの期間の平均よりも下に位置します。

0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 2017 2017年 16.00円 2018 2018年 19.00円 2019 2019年 21.00円 2020 2020年 22.00円 2021 2021年 22.00円 2022 2022年 22.00円 2023 2023年 22.00円 2024 2024年 22.00円 2025 2025年 26.00円 2026 2026年 34.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒です。2017年度の16円から2026年度の34円まで、減配なく積み上がりました。2025年度の26円、2026年度の34円と、直近2年は増配幅が大きくなっています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは2.45%です。5年平均の4.26%、3年平均の3.58%、1年平均の2.83%のいずれも下回っています。

1株配当(分割調整後)は2024年度の22円から、2025年度に26円、2026年度に34円へ増えました。増配は2年連続で、減配は一度も記録されていません。非減配の年数は、確認できる16年のうち15年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(純資産に対する配当の割合。減配しにくさの目安)は3.08%でした。業種中央値の2.86%を少し上回り、全国目安の2〜4%の内側に収まっています。配当性向は35.35%です。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE8.00%
ROA2.84%
DOE3.08%
自己資本比率37.05%
EPS / BPS96 / 1253
収益性スコア0.86
還元スコア1.04
割安スコア1.32

ROE(自己資本で稼ぐ力)は8.00%で、業種中央値の8.00%とほぼ同じ水準です。ROA(総資産に対する利益率)は2.84%、営業利益率は3.97%で、中央値の3.37%、5.41%をそれぞれ下回りました。

EPSの推移は振れが大きく、2022年度の167.30円から2023年度は46.57円まで落ち、その後は95.65円、79.95円、96.18円と戻しています。配当性向も2022年度の13.15%から2021年度の62.01%まで幅があり、利益の波が配当性向に出る構造です。

自己資本比率は37.05%で、借入に偏りすぎてはいません。ただし利益率が業種中央値より低いので、利益の厚みで配当を支えるタイプではなく、配当性向の低さに余力がある銘柄です。

4. 割安度

PERは14.67倍、PBRは1.13倍です。業種中央値のPBR0.85倍と比べると、純資産に対して高い値がついています。

利回りで見ても位置は同じ方向です。現在の2.45%は5年間の最低2.26%に近く、5年平均4.26%とは約1.8ポイント離れています。自社利回り比は0.58で、過去平均の利回りに対して現在の水準が低いことを示します。

スコア上の割安スコアは1.323で、業種内では割高寄りの判定です。株価は2021年9月の382.1円から2026年9月の1,385.5円へ上がり、利回りが薄くなった背景はここにあります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1386円(利回り2.45%)
5年平均利回りに戻る株価798円(利回り4.26%)
5年最高利回り時の株価548円(利回り6.20%)
5年最低利回り時の株価1504円(利回り2.26%)

いまの株価は798円(5年平均利回り水準)と1504円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約42.4%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 500 1,000 1,500 2,000 5年最低利回り水準 1,504 5年平均利回り水準 798 5年最高利回り水準 548 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 1,386

現在の株価は1,385.5円です。年間配当34円を5年平均の利回り4.26%で割ると798.1円、5年最低の利回り2.26%で割ると1,504.4円になります。いまの株価は、この二つの水準のあいだにあります。売買を推奨するものではなく、過去の利回り水準に置き換えた参考値です。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 46.4)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは46.4点で、判定は割高寄りです。根拠は二つに分かれます。業種内で割高(割安スコア1.323)であること、収益性が業種平均に届いていない(収益性スコア0.859)ことです。

一方で、配当の中身は悪くありません。16年のうち15年で減配がなく、直近は2年連続で増配しました。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。DOEは3.08%で業種中央値を上回り、還元スコアは1.039です。

見るべき点は、配当の安定性と株価水準が別の話になっていることです。配当は積み上がっていますが、株価がそれ以上に上がったため、利回りは過去5年で最も低い帯にあります。利益のぶれが大きい業種なので、EPSと配当性向の推移を決算ごとに確認するとよいでしょう。本記事は情報提供であり、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

ENEOSホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.45%で、過去5年平均の4.26%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また15年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

タイトルとURLをコピーしました