4503 アステラス製薬
中立- 配当利回り
- 3.40%
- 配当性向
- 48%
- DOE
- 7.72%
- 総合スコア
- 100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4503 |
| 業種 | 医薬品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.40% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 78.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 100.0 |
| 連続増配 | 14年 |
| 非減配 | 26年 |
| 配当性向 | 47.92% |
| PER / PBR | 15.50 / 2.47 |
| ROE | 17.45% |
| DOE(株主資本配当率) | 7.72%(業種中央値 2.88%) |
アステラス製薬は医薬品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約4.57兆円で、業種内では大きな部類に入ります。
ROEは17.4%、営業利益率は17.9%、自己資本比率は51.3%。利益を生む力と財務の厚みを、同時に備えた数字が並びます。配当の記録と財務の詳細は、次章以降で順に確認します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.56% | 4.18% | 2.94% |
| 3年 | 6.56% | 4.64% | 3.02% |
| 1年 | 5.11% | 3.72% | 3.02% |
| 現在 | 3.40% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 34.00円 | 32.79% | 104円 |
| 18/03 | 36.00円 | 44.38% | 81円 |
| 19/03 | 38.00円 | 33.03% | 115円 |
| 20/03 | 40.00円 | 38.41% | 104円 |
| 21/03 | 42.00円 | 64.69% | 65円 |
| 22/03 | 50.00円 | 74.54% | 67円 |
| 23/03 | 60.00円 | 110.62% | 54円 |
| 24/03 | 70.00円 | —% | —円 |
| 25/03 | 74.00円 | —% | —円 |
| 26/03 | 78.00円 | 47.92% | 163円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは7.72%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、株価が上がると下がり、下がると上がります。このグラフでは2025年6月の5.82%から2026年2月の3.10%まで利回りが縮み、2026年9月は3.40%でした。5年平均の4.18%を下回る位置が続いています。
5年・3年・1年のそれぞれについて、最大・平均・最小の利回りを並べた棒です。平均は5年が4.18%、3年が4.64%、1年が3.72%で、期間が短いほど低くなっています。現在の3.40%は、どの期間の平均よりも下です。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2017年の34円から2026年の78円まで、10年間で毎年伸びています。増配は14年連続で、棒が右肩上がりに続いています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.40%です。過去5年の平均は4.18%で、最高は6.56%、最低は2.94%でした。現在値は5年平均より低く、レンジの下寄りに位置しています。
増配は14年連続、減配なしの期間は26年に及びます。2000年の1株配当3円から2026年の78円まで、分割調整後の数字で積み上がってきました。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ払うかの指標)は7.72%。業種中央値の2.88%を大きく上回り、全国目安の2〜4%も超えています。配当への姿勢は厚い水準です。
なお、配当性向が前年比で62.7pt動いたとして、データ上は異常値が検出されています。2023年の110.62%から2026年の47.92%へ戻った流れで、利益の変動が配当性向を大きく揺らしてきた銘柄です。配当額そのものは減らずに増え続けていますが、利益が落ち込んだ年に性向が跳ね上がる点は、あなたも押さえておいてください。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 17.45% |
| ROA | 8.17% |
| DOE | 7.72% |
| 自己資本比率 | 51.28% |
| EPS / BPS | 163 / 1021 |
| 収益性スコア | 5.77 |
| 還元スコア | 1.84 |
| 割安スコア | 1.47 |
ROEは17.4%で、業種中央値の3.0%を大きく上回ります。ROAは8.2%(中央値1.6%)、営業利益率は17.9%(中央値2.8%)と、収益性の指標はそろって中央値の数倍です。
自己資本比率は51.3%。フリーキャッシュフローは約4,935億円のプラスで、配当の原資になる現金を生んでいます。EPSは162.77円、配当性向は47.92%です。
過去のEPSには波があります。2021年の64.93円から2023年の54.24円まで低迷した後、2026年に162.77円へ回復しました。2023年の配当性向110.62%はこの利益の谷が原因で、利益の変動が配当の余力に直結する構造がうかがえます。
4. 割安度
PERは15.5倍で、業種中央値22.15倍を下回ります。一方PBRは2.47倍で、中央値1.11倍の2倍を超えます。利益に対しては控えめ、純資産に対しては高めという、評価が分かれる数字です。
利回りで見ると、現在の3.40%は5年平均4.18%を下回り、自社平均比は0.81です。過去の自分自身と比べると、利回りは低い位置にあります。直近1年の平均は3.72%で、現在値はそれも下回っています。
判定根拠にも「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」とあり、割安度の区分は中立です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2320円(利回り3.40%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1890円(利回り4.18%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1204円(利回り6.56%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2687円(利回り2.94%) |
いまの株価は1890円(5年平均利回り水準)と2687円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約18.6%下がる計算です。
5年平均利回りの4.18%に当てはまる株価は1,890円、5年最低利回りの2.94%なら2,687円です。年間配当79円を基準に計算した水準で、現在の株価2,320.5円はその間に入っています。売買を推奨する線ではなく、過去の利回りレンジの中での位置を示す目安です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 100.0)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合判断は中立です。ROE10%以上の高収益、14年連続増配、利回り3%以上、DOEが2%以上かつ業種平均以上という4つの加点要素が並び、注意事項の項目はありません。一方で、現在の利回りは自社の5年平均を下回り、割安度の面では評価が伸びていません。
配当の継続力を示す材料は厚く、減配なしの期間は26年に及びます。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
気になるのは、配当性向が前年比-62.7ptと急変した点です。2023年の110.62%という水準は、利益が落ちた年に配当が利益を上回った事実を示しています。2026年は47.92%まで戻りましたが、利益の振れ幅と配当の関係は、次の決算でも確認しておきたい項目です。
この記事は事実の整理であり、売買を推奨するものではありません。
6. よくある質問
アステラス製薬の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.40%で、過去5年平均の4.18%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
14年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また26年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

