【16年連続増配】富士フイルムホールディングス(4901)配当分析|利回り2.17%・16年連続増配

4901 富士フイルムホールディングス

対象外
配当利回り
2.17%
配当性向
30%
DOE
2.20%
総合スコア
56.4pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4901
業種化学
配当利回り(株価ベース)2.17%
1株配当(最新期・分割調整済)70.00円
総合判定対象外
総合スコア56.4
連続増配16年
非減配16年
配当性向30.48%
PER / PBR12.90 / 0.93
ROE7.70%
DOE(株主資本配当率)2.20%(業種中央値 2.48%)

富士フイルムホールディングスは化学セクターに属し、決算は3月期です。時価総額は約3兆6,850億円。PERは12.9倍で、化学業種の中央値と同じ水準にあります。

PBRは0.93倍で、業種中央値の0.80倍をやや上回ります。最新期のEPSは229.65円、売上高成長率は5.04%、EPS成長率は5.99%でした。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年2.79%1.99%1.25%
3年2.79%2.07%1.53%
1年2.55%2.20%1.89%
現在2.17%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0323.33円23.63%99円
18/0325.00円23.25%108円
19/0326.67円24.48%109円
20/0331.67円31.03%102円
21/0333.33円22.06%151円
22/0336.67円20.86%176円
23/0343.33円23.76%182円
24/0350.00円74.15%67円
25/0365.00円30.00%217円
26/0370.00円30.48%230円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.20%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

配当利回りの推移(月次・%) 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 5年最大 2.79 5年平均 1.99 5年最小 1.25 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2.17

月ごとの配当利回りを線で結んだグラフで、線が高いほど株価に対する配当の割合が大きい時期です。現在の2.17%は5年平均1.99%より上にあり、5年間の最大は2.79%、最小は1.25%でした。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5年 最大: 2.79 2.79 5年 平均: 1.99 1.99 5年 最小: 1.25 1.25 5年 3年 最大: 2.79 2.79 3年 平均: 2.07 2.07 3年 最小: 1.53 1.53 3年 1年 最大: 2.55 2.55 1年 平均: 2.20 2.20 1年 最小: 1.89 1.89 1年 現在 2.17 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大、平均、最小を棒で並べています。平均は5年が1.99%、3年が2.07%、1年が2.20%と、期間が短いほど高くなっています。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 2017 2017年 23.33円 2018 2018年 25.00円 2019 2019年 26.67円 2020 2020年 31.67円 2021 2021年 33.33円 2022 2022年 36.67円 2023 2023年 43.33円 2024 2024年 50.00円 2025 2025年 65.00円 2026 2026年 70.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2017年度の23.33円から2026年度の70.00円まで毎年高くなり、右肩上がりの形が続いています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは2.17%です。直近5年の平均は1.99%、最大は2.79%、最小は1.25%。足元は5年平均を少し上回る位置にいます。

分割調整後の1株配当は2025年度の65.00円から2026年度は70.00円に伸びました。連続増配は16年、最後に減配したのは2010年です。

DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ出しているかを示し、低下しにくさの目安になる指標)は2.20%。業種中央値の2.48%を下回り、全国目安の2〜4%では下限寄りです。配当性向は30.48%にとどまります。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE7.70%
ROA4.57%
DOE2.20%
自己資本比率63.42%
EPS / BPS230 / 3186
収益性スコア1.17
還元スコア0.94
割安スコア1.08

ROEは7.70%で、業種中央値6.49%を上回ります。ROAも4.57%と、中央値3.94%より高い数字です。自己資本比率は63.42%あり、財務の土台は厚めです。

一方でフリーキャッシュフローは約1,440億円のマイナスでした。配当を出したうえで手元に残るお金が足りない期だったことになります。

EPSは2023年度の182.37円から2024年度に67.43円へ落ち込み、配当性向は74.15%まで上がりました。2025年度は216.67円、2026年度は229.66円と戻り、配当性向は30%前後に収まっています。

4. 割安度

PERは12.9倍で、業種中央値と同じです。PBRは0.93倍。業種中央値の0.80倍より高く、解散価値である1倍には届いていません。

利回りで見ると、現在の2.17%は5年平均の1.99%より高く、5年最小の1.25%と最大の2.79%のほぼ中間にあたります。スコア上の自社利回り比は1.09、割安スコアは1.081でした。

これらはいずれも過去の自社水準や業種との比較であり、株価の先行きを示すものではありません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3348円(利回り2.17%)
5年平均利回りに戻る株価3643円(利回り1.99%)
5年最高利回り時の株価2599円(利回り2.79%)
5年最低利回り時の株価5800円(利回り1.25%)

いまの株価は3643円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 5年最低利回り水準 5,800 5年平均利回り水準 3,643 5年最高利回り水準 2,599 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3,348

5年平均の利回りに戻る株価は3,643円で、現在の株価3,348円はそれより低い位置にあります。この線は過去の利回りから計算した目安で、売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 56.4)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ 10年連続増配

総合スコアは56.4、割安度区分は「対象外」です。区分を決めたのは判定根拠の「FCFマイナス」の一点でした。収益性スコア1.173、割安スコア1.081、自社利回り比1.09はいずれも1を上回り、還元スコアだけが0.944と1を下回ります。

配当の持続性を測る手がかりは2024年度にあります。EPSが182.37円から67.43円へ落ち込み、配当性向が74.15%まで上がった年です。それでも会社は分割調整後の配当を43.33円から50.00円へ引き上げ、2026年度にはEPS229.66円・配当性向30.48%まで戻しました。利益の急減を一度くぐり抜けたうえでの16年連続増配(最後の減配は2010年)です。

相反するシグナルは、利益と現金の食い違いです。配当性向30.48%と自己資本比率63.42%は余力を示します。一方でフリーキャッシュフローは約1,440億円のマイナスで、直近期は事業で稼いだ現金が投資と配当を賄い切れていません。この赤字が投資の膨らみによるものか、本業の現金収入の減少によるものかは、手元のデータでは切り分けられません。私が重みを置くのは、DOEが2.20%と業種中央値の2.48%を下回り、純資産に対する配当の負担が業種内で軽い側にあるという事実です。

バリュートラップ(指標が安く見えても業績の縮小で株価が戻らない状態)を示す数字は、このデータには見当たりません。PERは12.9倍で業種中央値と同じ。PBRは0.93倍で中央値の0.80倍を上回り、EPS成長率5.99%、売上高成長率5.04%とプラスを保っています。あなたが次の決算で確かめたいのは、フリーキャッシュフローの符号が戻るかどうかです。異常値は検出されていません。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。この記事は売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

富士フイルムホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.17%で、過去5年平均の1.99%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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