【連続増配】みずほ(8411)配当分析|利回り1.68%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

みずほフィナンシャルグループ(8411)は銀行業の企業です。まずは配当の全体像を数字で押さえましょう。

項目値
銘柄コード8411
業種銀行業
配当利回り(株価ベース)1.68%
1株配当(最新期・分割調整済)145.00円
総合判定中立
総合スコア83.9
連続増配4年
非減配4年
配当性向28.83%
PER / PBR12.10 / 1.31
ROE11.39%
DOE(株主資本配当率)3.16%(業種中央値 1.76%)

みずほフィナンシャルグループは、みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券を傘下に持つ3メガバンクの一角です。国内の法人取引に加え、証券・信託を含めた総合金融サービスを展開しています。

ROEは11.39%で、銀行業の業種中央値5.94%を大きく上回ります。PERは12.10倍、PBRは1.31倍。EPSは502.92円、BPSは4,640.23円です。

自己資本比率は3.77%とかなり低く見えますが、銀行は預金という負債を元手に貸し出しを行うビジネスモデルのため、一般事業会社と同じ物差しでは測れません。金融機関としての自己資本の十分性は、この比率とは別の規制上の基準(自己資本比率規制)で管理されています。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年6.81%4.60%1.65%
3年6.10%3.72%1.65%
1年3.46%2.46%1.65%
現在1.68%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期80.00円38.23%209円
2023年3月期85.00円38.78%219円
2024年3月期105.00円39.20%268円
2025年3月期140.00円39.98%350円
2026年3月期145.00円28.83%503円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.16%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は1.76%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.68%。5年平均の4.60%を大きく下回り、5年間で最も低い水準に近い位置です。

直近1年の平均利回り(2.46%)も5年平均(4.60%)を下回ります。株価の上昇が続き、利回りが年々薄まってきたことが分かります。

1株配当は2022年の80円から2026年予想145円まで、4年で約8割増えました。棒グラフが右肩上がりに伸びているのが分かります。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.68%。過去5年平均の4.60%を下回り、直近1年平均も2.46%です。5年間のレンジは最大6.81%・最小1.65%と幅が広く、今は歴史的にも低い側にいます。株価の上昇が配当の伸びを上回ってきたことが背景にあります。

1株配当は2022年の80円から2026年予想の145円まで、4年で約8割増えました。連続増配は4年、非減配も4年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOEは配当÷自己資本。みずほのDOEは3.16%で、全国の中央値3%、業種中央値1.76%のいずれも上回ります。銀行業は他業種よりDOE水準が低めに出やすい中で、業種平均をしっかり上回っている点は還元姿勢の強さを示しています。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE11.39%
ROA0.41%
DOE3.16%
自己資本比率3.77%
EPS / BPS503 / 4640
収益性スコア1.68
還元スコア1.38
割安スコア—

ROAは0.41%で、業種中央値0.29%を上回ります。銀行のROAは預金・貸出という巨大なバランスシートを分母にするため数値自体は小さく出ますが、その中では効率よく稼いでいる部類です。

フリーキャッシュフローはマイナス11.5兆円という大きな数字が出ていますが、銀行は預金の受け入れ・貸出・国債等の運用が日々の営業活動としてキャッシュフロー計算書に計上されるため、一般事業会社のFCFとは性質が異なります。本システムのスコアリングでも銀行・証券・保険等はこの指標による足切りの対象外としており、今回の判定にも影響していません。

配当性向は28.83%で、30〜50%の安心ゾーンのやや下寄りです。増配を続けながらも性向を上げすぎていない点は、今後の増配余地としても読み取れます。

4. 割安度

総合スコアによる区分は「中立」です。自社利回り比(sy)は0.37で、今の利回り1.68%は過去5年平均4.60%よりかなり低く、株価は自社の過去水準と比べて高い側にあります。

株価水準では、現在の8,652円に対し、利回りが5年平均に戻る株価は3,152.2円。今の株価はそこから約63.6%高い位置にあります。5年で最も利回りが低かった時の株価水準は8,787.9円で、現在地はほぼその手前まで来ています。売買を推奨するものではありませんが、配当利回りの物差しで見ると、株価は自社の過去レンジの中でもかなり高い側です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価8652円(利回り1.68%)
5年平均利回りに戻る株価3152円(利回り4.60%)
5年最高利回り時の株価2129円(利回り6.81%)
5年最低利回り時の株価8788円(利回り1.65%)

いまの株価は3152円(5年平均利回り水準)と8788円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約63.6%下がる計算です。

株価は3,152.2円(5年平均利回り水準)を大きく超え、8,787.9円(5年最低利回り水準)に近づいています。配当利回りで見た株価水準としては、過去5年の中でも高い側です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 83.9)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは83.9点、判定は「中立」です。ROE10%以上の高い収益性、4年連続の増配、業種平均を上回るDOEが加点材料になっています。銀行業特有のFCF・自己資本比率の見方を踏まえても、収益性と還元姿勢は業種平均を上回る内容です。

異常値の検知はなく、減配の実績もありません。スコアが満点に届いていない主因は、株価が自社の過去利回り水準に対して高めに推移している点にあります。

6. よくある質問

みずほフィナンシャルグループの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.68%で、過去5年平均の4.60%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約29%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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