用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。50%前後が一般的。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。自己資本に対する還元の厚さ。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1未満は株価上昇で利回りが相対的に低下。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
1. 企業概要
老朽インフラを直し続ける専門集団、ショーボンド。高収益・高利回り・16年連続増配——三拍子そろったこの会社を見ていきます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1414 |
| 業種 | 建設業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.58% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 37.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 92.3 |
| 連続増配 | 16年 |
| 非減配 | 16年 |
| 配当性向 | 60.10% |
| PER / PBR | 16.10 / 2.28 |
| ROE | 14.29% |
ショーボンドホールディングスは、橋梁をはじめとする社会インフラの補修・補強を専門とする建設会社です。全国で老朽化が進むインフラの維持更新需要を背景に、専業ならではの高い技術力で、抜きん出た収益性を実現しています。新設中心の建設業とは一線を画し、「直す」という絶えることのない需要に立脚する——景気に強い、したたかなビジネスモデルです。
2. 配当の魅力
利回り・増配記録を表とグラフで確認します。本レポート随一の高利回りと、その持続力に注目してください。
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 3.42% | 2.68% | 2.06% |
| 3年 | 3.42% | 2.82% | 2.06% |
| 1年 | 3.28% | 2.93% | 2.47% |
| 現在 | 3.58% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当(分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 2016年3月期 | 10.00円 | 37.36% | 27円 |
| 2017年3月期 | 12.50円 | 40.00% | 31円 |
| 2018年3月期 | 14.25円 | 46.08% | 31円 |
| 2019年3月期 | 15.62円 | 89.93% | 17円 |
| 2020年3月期 | 19.38円 | 47.52% | 41円 |
| 2021年3月期 | 21.12円 | 50.08% | 42円 |
| 2022年3月期 | 28.88円 | 51.07% | 57円 |
| 2023年3月期 | 30.00円 | 52.15% | 58円 |
| 2024年3月期 | 32.50円 | 50.78% | 64円 |
| 2025年3月期 | 37.00円 | 60.10% | 62円 |
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
連続増配16年、非減配16年——長期にわたり、減配なく増配を続けてきた確かな実績があります。現在の利回りは3.58%と、本レポートで取り上げた銘柄の中で最も高い水準です。配当性向は60.1%とやや高めで、これまでのような大幅増配の余地は徐々に狭まってきますが、それを支えているのが群を抜く収益力です。高利回りと増配継続——この両立は、決して当たり前ではありません。
3. 業績と財務の安定性
その高利回りを裏打ちする、稼ぐ力と財務の強さを見ていきます。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 14.29% |
| ROA | 11.66% |
| 自己資本比率 | 82.38% |
| EPS / BPS | 292 / 2058 |
| 収益性スコア | 2.22 |
| 還元スコア | 2.74 |
| 割安スコア | 1.55 |
ROEは14.3%、ROAは11.7%と、本レポート対象の中で最も高い収益性を誇ります。自己資本比率は82.4%と財務も極めて強固で、EPSは292円。高収益と高い財務健全性を両立しているのは見事の一言です。インフラ補修という景気変動に強い需要が、この安定した株主還元を可能にしています。
4. 割安度(買い時か)
PERは16.1倍、PBRは2.28倍と、高い収益性を反映した評価です。自社利回り比は1.01で、現在の利回りは自社の過去水準とほぼ同じ位置にあります。割高でも割安でもない、いわば「適正圏の入り口」。利回り面での過熱感は見られず、むしろ落ち着いた水準まで戻ってきたと捉えることもできます。
過去5年の配当利回りのレンジから、株価の買い時・売り時の目安を機械的に示したものです(配当が今の水準を保つ前提の簡易ガイドで、業績変化は織り込みません)。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1270円(利回り3.58%) |
| 買い目安(5年平均利回り) | 1698円(利回り2.68%) |
| 強い買い目安(5年最高利回り) | 1330円(利回り3.42%) |
| 売り目安(5年最低利回り) | 2209円(利回り2.06%) |
現在株価は買い目安(1698円)を下回っており、利回りは自社の5年平均を上回る割安圏にあります。過去の水準に照らせば、インカム狙いで検討しやすい株価です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 92.3)
明確な買いシグナルも売りシグナルも弱く、現状維持・様子見が妥当な水準です。利回りだけでなく財務・増配記録を総合して判断してください。
判定根拠: 割安感が乏しい
総合スコア92.3、ROE14.3%・16年連続増配・利回り3.58%——配当株としての総合力は、間違いなく高い水準にあります。判定は「中立」ですが、自社利回り比が1.0近辺と割安圏の一歩手前まで来ており、還元の継続力と高い収益性を重視する配当投資家にとっては、目が離せない一社です。強いて留意点を挙げるなら配当性向がやや高い点——今後の増配ペースを見守るうえで、心に留めておきたいポイントです。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

